乃木坂46「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」7周年記念ライブ

乃木坂46のデビュー7周年を記念したライブ「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」が昨日2月21日に大阪・京セラドーム大阪にて開幕した。

2月21~24日まで京セラドーム大阪にて連日行われる乃木坂46の「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」。

乃木坂が約7年間でリリースした全177曲を4日間で全て披露することをコンセプトに掲げたライブで、最終日は2018年いっぱいで乃木坂46を卒業した西野七瀬の卒業コンサートとして実施される。

初日「7th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY1」のオープニングでは、乃木坂46の1期生最終オーディションの映像が流れ、合格発表のコールと同時にメンバーがステージに登場。

1期生のみでデビュー曲「ぐるぐるカーテン」を披露し、ライブをスタートさせた。その後乃木坂46は、リリース当時の映像を振り返りながらの演出で、1stシングル「ぐるぐるカーテン」から7thシングル「バレッタ」に収録された楽曲と、アルバム収録曲やその他のシングルカップリング曲を熱演。2ndシングル「おいでシャンプー」に収録された生駒里奈ソロ曲「水玉模様」は、2018年にグループに加入したばかりの4期生11名が熱唱した。

またライブ中盤では、西野七瀬がサプライズ登場。2ndアルバム「それぞれの椅子」に収録された西野七瀬ソロ曲「光合成希望」を披露し、5万人をを熱狂させた。

乃木坂46「7th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY1」2019年2月21日 京セラドーム大阪 セットリスト

01. ぐるぐるカーテン
02. 左胸の勇気
03. 白い雲にのって
04. 失いたくないから
05. 乃木坂の詩
06. おいでシャンプー
07. ハウス!
08. 心の薬
09. 水玉模様
10. 狼に口笛を
11. 偶然を言い訳にして
12. 走れ!Bicycle
13. 人はなぜ走るのか?
14. 音が出ないギター
15. 涙がまだ悲しみだった頃
16. 海流の島よ
17. 制服のマネキン
18. 指望遠鏡
19. ここじゃないどこか
20. 渋谷ブルース
21. 光合成希望
22. 君の名は希望
23. サイコキネシスの可能性
24. ロマンティックいか焼き
25. シャキイズム
26. 13日の金曜日
27. でこぴん
28. ガールズルール
29. 人間という楽器
30. 扇風機
31. 世界で一番 孤独なLover
32. コウモリよ
33. バレッタ
34. 月の大きさ
35. 初恋の人を今でも
36. 私のために 誰かのために
37. そんなバカな・・・
38. ダンケシェーン
39. 孤独兄弟
40. 僕が行かなきゃ誰が行くんだ?
41. その先の出口
42. ここにいる理由
<アンコール>
43. シンクロニシティ
44. 裸足でSummer
45. 乃木坂の詩

『乃木坂46「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」DAY2』セットリスト

01. 何度目の青空か?
02. 私、起きる
03. Tender days
04. あの日 僕は咄嗟に嘘をついた
05. あなたのために弾きたい
06. なぞの落書き
07. 革命の馬
08. 自由の彼方
09. 誰かは味方
10. あらかじめ語られるロマンス
11. 立ち直り中
12. ボーダー
13. 太陽ノック
14. 制服を脱いでサヨナラを…
15. 無表情
16. 悲しみの忘れ方
17. ポピパッパパー
18. 大人への近道
19. ハルジオンが咲く頃
20. 憂鬱と風船ガム
21. 急斜面
22. 遥かなるブータン
23. 不等号
24. 低体温のキス
25. 口約束
26. 環状六号線
27. Threefold choice
28. 太陽に口説かれて
29. 欲望のリインカーネーション
30. 空気感
31. 失恋したら、顔を洗え!
32. 裸足でSummer
33. 僕だけの光
34. シークレットグラフィティー
35. 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」
36. 白米様
37. オフショアガール
38. 行くあてのない僕たち
39. ないものねだり
40. 君に贈る花がない
41. 2度目のキスから
42. あの教室
43. ブランコ
44. 孤独な青空
45. サヨナラの意味
【アンコール】
EN1. もう少しの夢
EN2. インフルエンサー
EN3. ジコチューで行こう!
EN4. 乃木坂の詩

アイドルグループ・乃木坂46がデビュー7周年を迎えた22日、大阪・京セラドーム大阪で『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』(21~24日)2日目公演を開催した。

2012年2月22日発売のデビューシングル「ぐるぐるカーテン」から7年間でリリースしてきた持ち歌177曲を4日間で全曲披露する『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』2日目のオープニングは、生田絵梨花が初センターを務めた10thシングル「何度目の青空か?」。

前日はスケジュールの都合で参加できなかった生田がワイヤーに吊られ、フライングしながら歌い、5万人の観客を沸かせた。

デビュー記念日とあり、2曲目に入る前にはメンバーとファンがバースデーソングを大合唱。乃木坂46の7歳の誕生日を全員でお祝いした。

卒業生の深川麻衣センター曲「ハルジオンが咲く頃」は4期生がパフォーマンス。さらに、バンドユニット「乃木團」の楽曲「失恋したら、顔を洗え!」では、卒業した中元日芽香と能條愛未に代わって伊藤純奈と久保史緒里がボーカルを務め、同じく卒業したギター担当の川村真洋に代わって、“本家”氣志團の西園寺瞳と星グランマニエがサポートとして加わるサプライズ。齋藤飛鳥も笑顔でドラムを叩き、“新生” 乃木團のロック魂を響かせた。

アンコール1曲目の西野七瀬ソロ曲「もう少しの夢」では、昨年末にグループを卒業し、24日に卒業公演を控える西野本人が初日に続いて登場。

会場は歓喜の渦に包まれた。さらに、約2年ぶりとなる通算4枚目のオリジナルアルバムを4月17日にリリースすることもサプライズ発表された。

『乃木坂46「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」DAY3』セットリスト

01. 三番目の風
02. 風船は生きている
03. 人生を考えたくなる
04. 当たり障りのない話
05. 意外BREAK
06. ごめんね、スムージー
07. 君が扇いでくれた
08. 満月が消えた
09. 硬い殻のように抱きしめたい
10. 流星ディスコティック
11. 忘却と美学
12. 醜い私
13. ワタボコリ
14. 思い出ファースト
15. 逃げ水
16. 女は一人じゃ眠れない
17. 泣いたっていいじゃないか?
18. ひと夏の長さより・・・
19. アンダー
20. ライブ神
21. 未来の答え
22. 不眠症
23. 新しい花粉
24. まあいいか?
25. 僕の衝動
26. 釣り堀
27. 自惚れビーチ
28. その女
29. 誰よりそばにいたい
30. 自分のこと
31. シンクロニシティ
32. 新しい世界
33. 言霊砲
34. 雲になればいい
35. スカウトマン
36. Against
37. ジコチューで行こう!
38. 地球が丸いなら
39. 三角の空き地
40. あんなに好きだったのに・・・
41. 空扉
42. 日常
43. 知りたいこと
44. 告白の順番
45. キャラバンは眠らない
【アンコール】
EN1. 制服のマネキン
EN2. ガールズルール
EN3. 乃木坂の詩

アイドルグループ・乃木坂46が23日、大阪・京セラドーム大阪でデビュー7周年記念ライブ『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』(21~24日)3日目公演を開催した。

デビュー曲「ぐるぐるカーテン」(2012年2月22日発売)から7年間で発表してきた持ち歌177曲を4日間で全曲披露する『7th YEAR BIRTHDAY LIVE』の初日、2日目はいずれもシングル表題曲からスタートしたが、3日目はビジョンに「三期生 本格参戦」との文字が映し出され、2016年9月に加入した3期生初のオリジナル曲「三番目の風」で幕を開けた。

中盤で披露した18thシングル「逃げ水」も3期生の大園桃子と与田祐希がダブルセンターに大抜てきされた楽曲。

与田は当時を振り返り「本当に私がセンター?という気持ちで心臓が止まりそうになりました」とコメントしたが、この2年での成長を感じさせるパフォーマンスとなった。

そして、昨年大みそかに卒業した西野七瀬のソロ曲「釣り堀」のイントロがかかると会場がざわめき、3日連続で本人が登場。5万人の大歓声に迎えられての歌唱となった。いよいよ24日に同所で卒業コンサートが行われる。

DAY3は全体的にシングル表題曲が少ないセットリストとなった。その分、白石麻衣と秋元真夏がおそろい衣装で披露した「まあいいか?」などのユニット曲や、2期生や3期生の楽曲、アンダー曲などそれぞれのメンバーの個性がより引き立つバラエティーに富んだライブとなった。

アンコールでは、恒例の全国ツアー『乃木坂46 真夏の全国ツアー2019』の開催が発表された。7月3日のナゴヤドームを皮切りに、5年連続となる明治神宮野球場でファイナルを迎える。

乃木坂46 真夏の全国ツアー2019の日程

7月3日(水)愛知・ナゴヤドーム
7月4日(木)愛知・ナゴヤドーム
7月20日(土)福岡・福岡 ヤフオク!ドーム
7月21日(日)福岡・福岡 ヤフオク!ドーム
8月14日(水)大阪・京セラドーム大阪
8月15日(木)大阪・京セラドーム大阪
8月30日(金)東京・明治神宮野球場
8月31日(土)東京・明治神宮野球場
9月1日(日)東京・明治神宮野球場

7th YEAR BIRTHDAY LIVE DAY4 ~西野七瀬卒業コンサート~セットリスト

01. 気づいたら片想い
02. 今、話したい誰かがいる
03. ロマンスのスタート
04. 夏のFree&Easy
05. ごめんね、ずっと・・・
06. 自分じゃない感じ
07. トキトキメキメキ
08. 春のメロディー
09. Another Ghost
10. 魚たちのLOVE SONG
11. 失恋お掃除人
12. 君は僕と会わないほうがよかったのかな
13. 命は美しい
14. 何もできずにそばにいる
15. 羽根の記憶
16. 設定温度
17. 傾斜する
18. 強がる蕾
19. 転がった鐘を鳴らせ!
20. 他の星から
21. ショパンの嘘つき
22. Rewindあの日
23. 生まれたままで
24. 吐息のメソッド
25. 僕がいる場所
26. ひとりよがり
27. 隙間
28. 遠回りの愛情
29. きっかけ
30. 心のモノローグ
31. インフルエンサー
32. 別れ際もっと好きになる
33. 嫉妬の権利
34. かき氷の片思い
35. 無口なライオン
36. やさしさなら間に合ってる
37. やさしさとは
38. My rule
39. せっかちなかたつむり
40. スカイダイビング
41. 会いたかったかもしれない
42. いつかできるから今日できる
【アンコール】
EN1. つづく
EN2. シンクロニシティ
EN3. ダンケシェーン
EN4. 帰り道は遠回りしたくなる
【ダブルアンコール】
EN5. 光合成希望

「7th YEAR BIRTHDAY LIVE」では乃木坂46の楽曲全177曲が4日間にわたって披露され、各日約5万人、全公演合わせて約20万人の観客を動員。昨年いっぱいでグループから卒業した大阪出身の西野七瀬の卒業コンサートとして行われた最終日は、全国218館のライブビューイング会場でも約10万人が鑑賞した。

宙を舞う西野七瀬。

デビューシングル「ぐるぐるカーテン」から22ndシングル「帰り道は遠回りしたくなる」まで全作品に選抜メンバー入りし、計7回センターを務めた西野。オープニングではそんな彼女をフィーチャーした映像と共に、「Overture」が緑と白のペンライトの光で染まった京セラドームに流れる。そして8年前の西野のオーディションのVTRが上映されたのち、ライブは彼女がセンターを務める「気づいたら片想い」で幕を開けた。

イントロでは歓声を浴びた西野が早くも感極まった様子を見せつつ、アカペラで歌声を響かせた。続けてメンバーは「今、話したい誰かがいる」「ロマンスのスタート」で会場の温度を高め、サマーソング「夏のFree&Easy」では西野がワイヤーで宙を舞う演出に客席から歓声が沸き起こった。

最初のMCで西野は「実感が湧いたのが出番の1分前くらいで。『あれ、今日卒業?』って感じやってんけど、『Overture』がかかってるときにグワーってきました」と心境を告白。

同じ1期生の高山一実は「卒業を聞いたのは1年以上前のことになるけど、それから何度も何度も引き止めてごめんね」と謝りつつ、「明日からなぁちゃんが新しい世界に羽ばたいていくのに、いつまでも裾を引っ張ってちゃいけないなと思ったの。おばあちゃんになってからも思い出せるような楽しい思い出を作ります!」とライブへの意気込みを述べていた。

次のブロックでは西野がソロ曲「ごめんね、ずっと…」を切なげに歌い上げたほか、齋藤飛鳥、秋元真夏と3人でダンサブルなナンバー「Another Ghost」をクールにパフォーマンス。また衛藤美彩、白石麻衣、高山、松村沙友理がワイヤーを使ってステージセットの壁面を垂直に歩きながら「魚たちのLOVE SONG」を、堀未央奈、梅澤美波、阪口珠美、山下美月が昨年11月に乃木坂46を卒業した若月佑美率いる “若様軍団”の楽曲「失恋お掃除人」を歌唱した。曲中に “堀様”として若月から軍団長の座を引き継いだことをファンに報告した堀は、手に持った箸と会話するという若月の持ちネタ“箸くん”を初披露し、客席を沸かせていた。

その後乃木坂46は会場後方のステージで西野のセンター曲「命は美しい」を披露し、火柱が次々に上がったり、ステージが高く上昇したりする迫力の演出と共に観客を圧倒していく。昨年12月にお披露目されたばかりの4期生が「傾斜する」「強がる蕾」を歌ったあとには全メンバーによる「転がった鐘を鳴らせ!」が届けられ、ユニット曲が連続するブロックでは井上小百合、斉藤優里、桜井玲香、中田花奈、西野、山下、与田祐希が「他の星から」、生田絵梨花、白石、松村が「ショパンの嘘つき」、桜井、西野、山下が「Rewindあの日」をパフォーマンス。さらにメンバーは渡辺みり愛をセンターに据えた楽曲「生まれたままで」を歌って会場を大いに盛り上げた。

ライブ中盤には紙吹雪に包まれながらソロ曲「ひとりよがり」を熱唱した西野が、そのままの流れで井上、斉藤、桜井、中田と共にバラード曲「隙間」を響かせ、センターステージ上でダンサーを囲んで「遠回りの愛情」を披露する。

さらに白石と「心のモノローグ」をデュエットして観客を魅了した西野は、「インフルエンサー」「嫉妬の権利」「無口なライオン」などの人気曲を挟み、生田、松村と空中を旋回するハート型のゴンドラに乗って「やさしさとは」を歌唱。「スカイダイビング」「会いたかったかもしれない」では自身の考案したキャラクター・どいやさんの気球で会場を1周し、ファンに笑顔を振りまいた。

ライブ本編は42曲目の「いつかできるから今日できる」で締めくくられるも、西野はファンの「七瀬!」コールに応え、白いドレスに身を包んで再びステージに登場。「知らない間に乃木坂46が例えようのない大事なものになってたんだなと、ライブが始まる寸前に気付かされました」「自分が楽しい気持ちで歌ったり踊ったりできるのは皆さんが視線を向けてくれたり、手を振ってくれたりしたおかげで、今まですごく力になりました。ステージ上は唯一『私を見てほしい』という気持ちになれる場所なんですよね」とファンに感謝の気持ちを伝えた。

また「ここには約5万人の方がいらっしゃって、画面の向こうではもっとたくさんの方が観てくださっていて、こんなふうになれるとは自分でさえ思ってなかったので、本当に幸せだなと思います」と笑顔を見せた西野は、「この7年間で覚えてきたものはこの先もずっと役に立ってくれると思っています」「乃木坂46の西野七瀬ではなくなりますが、これからも西野七瀬はずっと生きていきますので、皆さんそれぞれの応援の仕方で私のことを見ていてくれたらうれしいです」と語りかけ、「帰り道は遠回りしたくなる」収録のソロ曲「つづく」をしっとりと歌唱した。

会場がセンチメンタルな空気で満たされる中、乃木坂46は「シンクロニシティー」を経てライブの人気ナンバー「ダンケシェーン」をパフォーマンス。「今までありがとう」という歌詞が京セラドームに響きわたり、曲終わりに西野が「やっぱ乃木坂だなー!」と叫ぶと、ファンは全力で「だなー!」と返していた。

アンコールの最後には昨年11月に西野のラストシングル曲として発表された「帰り道は遠回りしたくなる」が届けられ、場内はファンの掲げる「ありがとう」と書かれた緑色の紙で埋め尽くされた。そして西野がメンバー1人ひとりを見送ってからステージを立ち去るも歓声は鳴り止まず、ライブはダブルアンコールへ。再度ファンの前に姿を現した西野はソロ曲「光合成希望」をメンバーと一緒に歌い、2011年8月21日の乃木坂46結成から2690日間続いたアイドル人生の幕を閉じた。

2019年2月24日(日)大阪府 京セラドーム大阪

西野七瀬卒業スピーチ全文

アンコールありがとうございます。「『ななせ』というコールが来てる」、「しかもピタってそろってる」ってなってました。こんなステキなVTRも作っていただいて…。何を話せばいいのか、ちょっと難しいところなんですけど…。きょうのライブが始まる直前まで『卒業ライブかな』みたいな感じだったんですけど、出る前にグーってなっちゃって喉がキューッと締められて。そのときに自分にとっての乃木坂という存在が、すごく離したくないないものというか、例えようのない大事なものになっていたんだなと始まる寸前に気づかされました。自分の感情によって…。

「気づいたら片想い」をアカペラで歌うのも、めっちゃ練習したんです。すっごい練習して、そのときはすごく褒められて『いい感じ』ってなってたのに、やっぱり本番になると…。練習のときにはない感情が、たくさん生まれてきて…。練習どおりに上手にできなかったとは思うんですけど、これがリアルだし、そういう姿をお見せできるのも悪いことではないな、と。きょうライブをやってきて感じたのはライブ楽しいなということですかね。もちろん大変なこともたくさんあるんですけど。

ライブができることはありがたいこと。こうやって、会場があって、セットを組み立ててくれる方がいて、構成や演出を考えてくれる方がいて、きれいにみんなをかわいく撮ってくれるカメラマンさんがいて、きれいに映してくれる照明さんがいて、大事なマイクを管理してくださっている音響さんがいて。数えきれない人たちのお力のおかげで、私たちはライブができる。あらためて、当たり前のことじゃないな、と昨日の夜に考えていました。

(涙をぬぐう)すみません。

(「頑張れ」の声に)ありがとうございます。

7年間、はじめのころは「しゃかりき」という感じ。「みんな、私を見てほしい」みたいな気持ちでできる場所なんですよ、私にとって唯一、ライブやステージは。ステージから降りると、なんか恥ずかしくて「見ないで」ってなるんですけど。ステージに上がって音楽がかかると楽しくて、遠くのお客さんにも届くように腕を目一杯伸ばして大きく見せようって。自分の中でライブに対してのルールじゃないですけど、何年もかけて、こういうふうにしようというのは一つずつ生まれていってる。

それを考えるきっかけになるのは、見てくれるファンの方に喜んでいただきたいというのが原点にあります。そういうふうに、いろいろ思わせてくれたことはありがたいことだなと思います

(ファンの「ありがとう」の声に)いえいえ、こちらこそです。こちらこそなんですよ。

もう恥ずかしくなってきました。卒コンは1日しかないもの。ここの会場に約5万人の方がいらっしゃる。画面の向こう側には、もっとたくさんの方が今も見てくださっている。そんなふうに乃木坂46の西野七瀬としてなれたことは本当にもうねぇ。誰も予想しなかったですよね。私でさえ思わなかったですから。本当に幸せだなぁと思いますね。

たくさんの方が力を貸してくれて、私たちって活動できている。その気持ちはアイドルだけじゃなくて、ほかの仕事でも生きる。乃木坂の7年間で覚えていったこと、教訓は、この先ずっと、どこに行っても役に立ってくれるものだと思っています。感謝しかないです。本当にありがとうございます

(深々と一礼)

(「ななせコール」に)うれしい。今後、乃木坂46の西野七瀬じゃなくなりますけど、西野七瀬はずっと生きていきますので、ぜひ。そっと応援してくださる方もいれば、「まだまだ応援するよ」もいらっしゃると思う。みなさんの応援の仕方で私のことを見てくれたら一番うれしいなと思います。無理をせずに。

(「見るよ~」と声をかけられ)うれしい。このままだと、また喉がキュッとなりそうなので…。このへんにします。私の頭の中にあったことは、みなさんにきれいな形じゃないかもしれないですけど、不器用なりにお伝えできたと思います。喉がキュッとなる前に1曲、聴いていただきたいと思います。

(卒業セレモニーを終え、桜井玲香に水を向けられると)きょうはむちゃくちゃ楽しかった。みなさんにお会いするのも、ちょい久しぶり。出し切った、です。ドレスも作っていただいたんです。実は、ちょっとハトを意識しました(笑)。ちょっと重たいのでダンスがいつもどおりにできないかもしれないですけど、それはご了承ください。

(メンバー一人ひとりとハイタッチ&ハグを交わして)終わってしまう。本当に楽しい時間をありがとうございました。本当に何の悔いもなく卒業できます。私がいなくなっても、乃木坂46はこれからもキラキラ輝いていくと思います。私も応援します。みなさんも応援しましょう! 本日は本当に、ありがとうございました。

(ダブルアンコールを終え)終わりたくないですよね。寂しいです。かずみん(高山一実)助けて。

(高山が「どうしよっか」と話し、メンバーがあいさつを提案)やりたい! 生声で言ってみる? じゃあ、私が合図しますね。みんさん、きょうは本当に(メンバーも声を合わせて生声で)ありがとうございました!

お気をつけて帰ってくださいね。では。バイバ~イ!

(鳴り止まない「ななせ」コールに再びステージに上がり)

(松村沙友理が)MCで言っていたにんじん顔やりますね(と、にんじん顔披露)。

またね~! バイバ~イ! ありがとうございました。

西野七瀬にんじん顔

西野七瀬にんじん顔

<とっておきメモ>

西野七瀬(24)の乃木坂46卒業コンサートが24日、京セラドーム大阪で行われた。この日をもって、アイドル活動にピリオドを打った。

柔らかい関西弁と、はかなげな笑顔で人気だった西野だが、決して最初から順風満帆なアイドル人生ではなかった。強い意志で自分を変え続け、ファンの需要に応えていった。

加入直後の11年9月25日、初イベント「お見立て会」で西野の握手会の列に並んだのは、たったの3人だった。人見知りで、何をしゃべっていいか分からず、表情も硬かった。「上を目指したい」という気持ちは秘めていたが、性格は簡単には変えられない。出来ることから始めた。当初は派手だったメークのトーンを落とした。握手会で言葉はすぐには出てこないが、ファンの手を強く握り、手をさすって感謝を伝えた。

14年、初めてセンターを務めた「気づいたら片想い」のヒット祈願。番組の企画でマカオでバンジージャンプに挑戦した。高さ233メートルから、泣きながら決死の大ジャンプ。メンバーやスタッフを驚かせた。西野も「あれで完全に変われました」とほほえんだ。

昨年12月23日、インテックス大阪で行われたラスト握手会。西野のレーンには、約2万人が並んだ。挑戦し、変化し、成長した。列は、7年前の6000倍以上になった。

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