9th YEAR BIRTHDAY LIVE 2021年2月23日 乃木坂46ライブ

『乃木坂46 9th YEAR BIRTHDAY LIVE』セットリスト

Overture
01. ぐるぐるカーテン
02. インフルエンサー
03. シンクロニシティ
04. 何度目の青空か?
05. 帰り道は遠回りしたくなる
06. 君の名は希望
【期別ブロック ※M18まで】
07. 夜明けまで強がらなくてもいい/4期生
08. キスの手裏剣 /4期生
09. Out of the blue/4期生
10. 逃げ水/3期生
11. トキトキメキメキ/3期生
12. 毎日がBrand new day/3期生
13. バレッタ/2期生
14. アナスターシャ/2期生
15. ライブ神/2期生
16. 制服のマネキン/1期生
17. サヨナラの意味/1期生
18. 狼に口笛を/1期生
19. しあわせの保護色
20. ゆっくりと咲く花
21. 世界中の隣人よ
22. Route 246
23. 明日がある理由
24. ファンタスティック3色パン
25. I see…
26. 口ほどにもないKISS
27. 自惚れビーチ
28. 日常
29. Wilderness world
30. いつかできるから今日できる
31. おいでシャンプー
32. Sing Out!
33. 僕は僕を好きになる
【アンコール】
EN1. そんなバカな…
EN2. ダンケシェーン
EN3. 乃木坂の詩

2012年のデビュー以降、毎年欠かさずにグループのバーステーライブを行っている乃木坂46。9回目の開催となった今年の公演は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、初めて無観客生配信という形式で実施された。デビュー記念日である前日の2月22日にこれまでの「BIRTHDAY LIVE」を振り返る前夜祭を配信した乃木坂46は、その翌日にメンバー全員でライブに出演。「BIRTHDAY LIVE」はすべての持ち曲が披露されることでおなじみだが、今年は9年間の歩みを凝縮した36曲をファンに向けて届けた。

「Overture」を経てカメラの前に姿を現した乃木坂46は、2012年2月22日発表のデビューシングル「ぐるぐるカーテン」を全メンバーで歌い、華やかにライブの幕を開ける。曲が終わると、1期生の生田絵梨花は「絶対あっという間じゃなかったのに、あっという間だと言えるくらい同じ時間を濃く過ごせたのは感慨深いなって」としみじみと語り、「後輩たちに心して聞いてほしいんだけど、10年なんてあっという間だよ」と後輩メンバーに言葉をかけた。またライブ序盤にはメンバーが2つのチームに分かれてシングル表題曲を次々に畳みかけ、「インフルエンサー」では山下美月と与田祐希、「シンクロニシティ」では梅澤美波、「帰り道は遠回りしたくなる」では遠藤さくらがセンターを担当。かつて白石麻衣や西野七瀬がセンターを務めた代表曲を、デビュー10年目以降も歌い継いでいくことをファンにアピールした。さらに「君の名は希望」の曲中にはメンバーの頭上に羽根が舞う幻想的な光景が広がった。

次のブロックでは1~4期生が期ごとに分かれて楽曲を披露。4期生は神秘的なセットの中で「夜明けまで強がらなくてもいい」を熱演したかと思えば、「キスの手裏剣」「Out of the blue」を笑顔いっぱいに歌い、3期生も「逃げ水」や「毎日がBrand new day」をさわやかに響かせる。2期生はグループからの卒業が決まっている堀未央奈をセンターに「バレッタ」などをパフォーマンスし、「ライブ神」ではメンバーの残像を映し出す映像演出とともにクールなステージを繰り広げた。続く1期生はそのムードを加速させるように、紅色の衣装を着て「制服のマネキン」を披露。貫禄のある姿と9年かけて培った高い表現力を見せつけた。曲中にバックのスクリーンに卒業生の映像が映し出されるなど、ファンを驚かせるエモーショナルな演出が連続する中、次に彼女たちは齋藤飛鳥をセンターにして「サヨナラの意味」を優しく歌唱。切ないピアノの旋律が印象的なナンバーでファンの涙を誘ったのち、狼の着ぐるみに身を包んだダンサーとともに「狼に口笛を」を明るくパフォーマンスした。

ライブが中盤に差し掛かったところで、ここからはコロナ禍の影響により大きく活動を制限された2020年からの1年を振り返るようにステージが進行していく。まず乃木坂46は2020年に発表した唯一のCDシングルであり、昨年秋に卒業した白石のラストシングルでもある「しあわせの保護色」を、3期生・大園桃子をセンターに据えて歌唱。昨年3月の2期生によるオンラインライブ「乃木坂46 幻の2期生ライブ @SHOWROOM」のために書き下ろされた「ゆっくりと咲く花」も披露された。医療従事者への感謝の気持ちや外出自粛中の人々へのエールをつづった「世界中の隣人よ」では、スマートフォンを手に持ったり、無観客ライブであることを逆手に取って客席で歌ったりするパフォーマンスで視聴者の目線を画面に釘付けに。齋藤は「また笑顔で会える日が必ずやって来る。そう信じて、私たちは歌い続けます」と力強いメッセージをカメラの向こうに届けた。

さらにこのブロックでは小室哲哉が作編曲を担当し、「第71回NHK紅白歌合戦」でも披露された「Route 246」、映画「映像研には手を出すな!」の主題歌で、同作に出演した齋藤、山下、梅澤によるユニット曲「ファンタスティック3色パン」、シングルのカップリング曲ながらYouTubeでのミュージックビデオの再生回数が1700万回を突破している4期生曲「I see…」などが並ぶ。アンダーメンバーによる情熱的な楽曲「日常」のあとには、オンラインゲーム「荒野行動」とのコラボレーションソングであるダンスナンバー「Wilderness world」が続き、高山一実と新内眞衣がゲームをする寸劇で楽曲が始まったり、曲中に秋元真夏、梅澤、大園が組体操をしたりと、ユニークな演出が展開された。

その後、ラストスパートとして「いつかできるから今日できる」「おいでシャンプー」などを歌った乃木坂46は、山下の「乃木坂46のセンターという大きすぎる場所に私がちゃんと立てているのかは、正直まだ自信がありません。でも、こんな私でも笑顔で迎え入れて、居場所を作ってくださった皆さんのおかげで、自分のことをちょっとだけ好きになれた気がしています」という語りを経て、彼女がセンターを務める最新シングル「僕は僕を好きになる」をパフォーマンス。曲の終盤にはメンバーが1人ひとりファンに向けたメッセージを掲げたほか、山下の「これからもずっと私たちと坂を登ってください。皆さんのことが大好きです!」という呼びかけを合図に大量の紙吹雪がステージに降り注いだ。またアンコールでは堀を中心に「そんなバカな…」「ダンケシェーン」が披露され、「ダンケシェーン」の最後にはキャプテンの秋元が「やっぱ未央奈だな!」と叫ぶつもりが、間違えて「やっぱ乃木坂だな!」と通常通りの言葉で曲を締めてしまう。やり直しを懇願した秋元が改めて「やっぱ未央奈だな!」と叫ぶと、ほかのメンバーたちは「だなー!」と弾けるような笑顔でそれに続いた。

続くMCではライブの感想を聞かれた堀が「あとちょっとしか乃木坂にいないけど……やっぱり一番はメンバーと離れるのが寂しいのね」と目に涙を浮かべながら挨拶し、2期生ライブが3月28日(日)、1期生ライブが翌29日(月)に無観客生配信で開催されることが発表された。3月28日という日付けは2期生の最終オーディションが行われた日で、堀はこの2期生ライブが卒業前のラストステージとなる。そして乃木坂46はペンライトを手に持ち、「乃木坂の詩」をラストナンバーとして歌唱。秋元は「ここから10周年に向かって走っていきます。私たちは皆さんが寂しいときでも楽しいときでも、どんなときでもそばにいます。乃木坂46、これからも上を向いてどんどん成長できるようにまだまだ走っていきたいと思います」と凛とした表情で言葉を紡ぎ、9回目のバーステーライブの幕を閉じた。

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